春告げ鳥
詞・曲 小津(銀)

一番近くにいた人が一番遠くへ離れたら
アノ人は星になったなど子供騙しと唾吐く
アノ人が花に囲まれて幸せに眠る最後でも
その花を憶えていないし幸せになんか映らない
何処へ行けばアノ人がいてアノ時のように私を呼ぶかな
歌はこじつけるようだけどアノ人を沿うようで
終わりが分かっていたことで何かを救えたのだろうか
終わりが分かっていたのならアノ人を愛さなかったかな
いつになれば忘れるのかな 傷は泣き止むかな
時は流れいつか私は年上になるのでしょう
意味が無いさ それでも愛は廃ることを知らぬままで
意味が無いさ 愛はアノ人の名残で生きてる
桜の花弁散る春は人が思い出に変わる季節
月日を経てその思い出が涙を招くこともある
忘れるぐらいの過去ならば泣いたりなんかしないけれど
忘れた振りして過ごしても流るる涙は正直ね
集う春の風を纏いて空へ昇る心
自由のような不自由の中で安らかと呼べるのかな
行かないでは勝手ね 忘れないでは後を濁してしまう
春告げ鳥はやがて知らぬ顔で囀る
知らぬ顔で春告げる
知らぬ間にもう雪



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